人や組織の行動を変えようとして、変わらない。そうなると、変えようとしている人の行動は消去や弱化されることになる。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第444回目となる。
【引用はじめ】
- 相手の行動が目に見えて変化するまで、皆さんは弱化と消去の危機にさらされることになるのです。
- 変革がたいてい途中で挫折してしまうのは、こうしたことが原因です。
- 変革を推進するという行動そのものが、実を結ぶ前に弱化・消去されてしまうのです。
- 人や組織を変えようとする皆さんは、他者の行動だけでなく、自分の行動をどう強化し続けるか、消去や弱化されないようにするか、うまい工夫を持っておくことが実は極めて重要なのです。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.186
【引用おわり】
相手の行動が変わらない。自らの行動の働きかけが相手に何の影響もない。手ごたえがないので、結局そうした働きかけは消去され、弱化されてしまう。自らの働きかけもしなくなるということだ。
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