悲観的な発言ばかりで、物事が進まない。これでは、新製品開発などできない。こうならないためにも、肯定的で積極的な発言が望まれる。失敗したらどうしようと考えが先にたつからである。失敗は上司が引き受けるようにしなければならない。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第448回目となる。
【引用はじめ】
- 悲観的な発言ばかりする課長に対し、彼の上司が「結果が良くても悪くても責任は自分にある」と明言してもらう。
- たとえば新製品発売の会議があったら、冒頭にそういう話をするのです。
- そうすれば、彼の発言は責任が問われなくなります。
- 今まで彼を悲観的発言に駆り立てていた要素がなくなります。
- それなら彼も楽観的な話がしやすくなります。
- そして、実際に楽観的な発言をしたら、笑顔や賛同で強化するのです。
- 逆に、上司が「責任は自分がとるから」と言っているにもかかわらず、彼がまだ悲観的なことを言うようであれば、そのときは弱化すべきです。
- それは誰が見ても正しい行為と言えるはずです。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.189
【引用おわり】
新製品開発を積極的に取り組むとなれば、多くの応援が必要だ。悲観的な発言でつぶされないようにしなければならない。それには、何か問題が生じたら上司の責任は免れない。そうした責任は引き受けることをしっかり周知して、新製品開発などを進めるべきである。
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