課長が部下を褒めても、嫌な顔をされたり、皮肉を言われたりする。だから、課長の部下に対する褒め言葉がない。課長が部下を褒めないのは、部下の行動も影響している。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第459 回目となる。
【引用はじめ】
- 課長から褒められた部下が、課長に皮肉を言ったら、部長から「せっかく褒めてもらいながら、そんなことを言うものでない」と部下を叱っていただくのです。
- 部下の皮肉を言う行動を弱化することになります。
- こうしてゆけば、部下は褒められたときには皮肉など言わず素直に喜ぶようになります。
- それなればしめたものです。
- 部下の喜ぶ顔は、課長にとって心地よいものでしょうから、部長が課長を直接褒めなくても、課長は褒めるという行動を自然と維持できるようになるでしょう。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.196
【引用おわり】
課長の部下に対する褒める行動を増やすには、部下の行動も変わらないとダメだ。互いの関係によって、褒める褒められる関係が成り立っている。そのためには、課長の上司である部長の支援も必要なのだ。
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