中田さんが部下との接触を積極的に行うために、介入の手続きを行っている。その第二段階として、部下がどこにいるかはっきりさせる介入を行った。そのことについて、島宗リーダー本による第41回目の引用である。
【引用はじめ】
行動の実行を支援する方法を介入と呼びます。いくつかの方法をあわせて実施するときには介入パッケージと呼ぶこともあります。次のような介入パッケージを実施することがあります。人見知りだと思い悩んでいる中田さんの事例では、次の介入パッケージが導入されました。
- 誰が何をしているのかを見える化する
- 誰がどこにいるのかを見える化する
- 標的行動を練習する
- 標的行動を工夫する
- 標的行動を記録し、見える化する
- 標的行動を強化する
そのうち、中田さんにとって、1番目の「誰が何をしているのかを見える化する」などをしました。次に、2番目の「誰がどこにいるのかを見える化する」です。次のようなことです。
下の階の座席表も送ってもらいました。この表と1のリストがあれば、下の階に降りて、前日に業績をあげた部下に「○○さん、昨日の✕✕の取引、とてもうまくいったそうですね」と声をかけることができます。何を話したらいいのかわからないということはなくなります。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる! リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.32~p.33 )
【引用おわり】
中田さんにとっては、オフィスから離れた下の階にいる部下たちに声がけできるように座席表を作成した。これがあれば、部下の一人ひとりがどんな実績があるか分かって、励ましやすくなる。部下との接触も積極的にできることになる。
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