「自主性」不足とか「創造力」が劣るなどの性格や能力によって、部下のことを評価しても個人攻撃になるだけだ。なぜそうなるのかの具体的な行動が明らかでないからである。それを明らかにする課題分析法を導入するのがいい。
その内容について、島宗リーダー本による第58回目の引用である。
【引用はじめ】
心理学の罠から抜け出すには、「○○性」や「○○力」と評価されている元の行動を探します。このとき有効なのがビデオクリップ法による課題分析です。これは、行動とその前後の出来事について、具体的にイメージし、記述していく方法です。手順は以下のようになります。
- 性格や能力を示す言葉から始める
- 実在する人物を選ぶ
- 行動を思い浮かべる
- 評価を分ける鍵となる行動を見つけ、書き出す
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる! リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.40~p.41 )
【引用おわり】
性格や能力といった表現で終始していては、行動を変容することはできない。心理学の罠にはまったままでは、行動を改善するにはいたらないのである。だから、4段階にわたる「ビデオクリップ法」という手順によって課題分析を試みるのだ。どんな問題となる行動をしているのかを、実在の人物を想像して明確にするのである。
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