企業などでよく見られる抽象的なお題目では、社員の行動は変わりようがない。成果を得られるような具体的な行動こそが必要である。その内容について、島宗リーダー本による第54回目の引用である。
【引用はじめ】
標的行動の候補を洗いだす行動化ですが、この最初のステップでつまずく原因の一つが心理学の罠です。
「自主性」とか「想像力」とか「判断力」といった、抽象的な言葉を駆使することに満足してしまう、心理学をかじったことがある人ほど陥りやすい罠です。
着眼点は間違っていなくても、このままでは V(成果)=B(行動)の公式は解けません。どのような行動を増やし、どのような行動を減らせばいいのかわからないままだからです。最悪、会社案内に掲載するようなお題目で終わってしまいます。お題目としては立派な企業理念や経営目標が、世の中にいかに多いのかは読者の皆さんも御承知のことでしょう。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる! リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.38 )
【引用おわり】
企業利益を上げられるようにするには、それに見合った標的行動でなければならない。立派なお題目を並べ立ててもなんの役にも立たない。抽象的な言葉では、行動変容を果たせない。行動を変えることができる具体語を追及することである。
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