人見知りとの思い込みで、コミュニケーションの大切さなどの講演会に参加して、いい話を聞くことができたと感動する。じゃー、それが自分の実際の行動にどの程度影響するか。なかなかうまくいかないのがほとんどである。その内容について、島宗リーダー本による第55回目の引用である。
【引用はじめ】
心理学の罠にはまると、中田さんを「コミュニケーション力」や「思いやり」の大切さを教えてくれる著名人の講演会に送るといった対策が講じられてしまうかもしれません。講演に参加した中田さんは感動し、明日から部下とのコミュニケーションを深め、思いやろうと思うかもしれませんし、それから数日はなんとか頑張って話しかけるかもしれません。
しかし、そのような研修を受けたことがある人や、企業で研修の企画を担当している人なら実感されているはずです。知識や感動による行動の変化は一時的なものでしかないことを。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる! リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.38~p.39 )
【引用おわり】
講演会で聞いたことが、本当に自分のものになって、行動を変えることができるなんて幻想である。多少、いい話だったなあと思っても、行動を変えるまでにはならない。それが講演会や研修会などの限界である。知識を得たからといって、行動の変容にいたらないことが普通だ。
0 件のコメント:
コメントを投稿