中田さんは、部下と仕事の話をして、部下の業績向上にとって有益な話ができるようになった。標的行動にそった介入の成果である。その内容について、島宗リーダー本による第48回目の引用である。
【引用はじめ】
介入パッケージによって中田さんの行動は変わりました。しかし、性格は依然、そのままです。
社内の行事などで普段見慣れない人に自分から話しかけることは今でも得意ではないし、部下とも仕事以外の無駄話をすることはほとんどありません。しかし、それでいいのです。
介入パッケージは中田さんの生活全般を対象にしていたわけではありません。標的行動が変わればいいのです。ここさえ変われば業績が向上するというポイントを行動変容の核心点と呼びます。世間話などを含めた話し方全般ではなく、業績に直結した仕事の話に限定したところも重要です。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる! リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.35 )
【引用おわり】
中田さんの人見知りといった性格が変わったわけでない。標的行動とした部下と仕事の話ができるようになったのである。ここで問題になっていた行動を変えたことが重要だ。行動変容の核心点である「部下と仕事の話をする」ことを変えたことが大事なのだ。これができたことは、中田さんにとっても、部下たちにとっても十分な成果といっていい。
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