標的目標を達成できたという成果は、行動とは異なる。その区別が重要である。ここでは、ゴルフのパットを入れることについて、その違いを述べている。その内容について、島宗リーダー本による第51回目の引用である。
【引用はじめ】
成果(V)と行動(B)をもう少しわかりやすい例で説明しましょう。
ゴルフで「ショートパットを入れる」も行動のようですが、実はパットが決まってボールがカップに入ることを意味していますから成果です。行動は「パターでボールを打つ」です。
ゴルフの経験者なら、カップまでの距離がいくら短くても、Bが必ずしもVにつながるわけではないことをご存じです。パターが上達するということは、Vを導くBを見つけ、それができるようになるということです。
見込客にアポイントがとれない部下に対し「とにかくアポをとれ!」と叱咤激励するのは、パターが入らない初心者に「とにかくパターを入れろ!」と言っているのと同じなのです。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる! リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.36~p.37 )
【引用おわり】
パターでパットを入れるというのは、いくら短い距離であっても、初心者にとっては難しい。「とにかくパターを入れろ!」と言われたからといって、パターが決まるものでない。「パットを入れる」という成果を上げるためには、ホールに狙いを定めた行動が必要である。そうした行動の上達が、「パターでパットいれる」という成果が生まれる。
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