研修会などに参加することで、新しい知識を得ることは大事である。しかし、職場に戻ってその知識を活用して行動を変えられるとなると、限界がある。一時的には意気に燃えてやってやろうと頑張る。しかし、多くは長続きしない。その内容について、島宗リーダー本による第56回目の引用である。
【引用はじめ】
研修などを受けても、知識や感動による行動の変化は一時的なものでしかありません。それにも関わらず、感動や"目からウロコが落ちる"ことを期待して、研修会に出かけていく人が絶えません。
もちろん、常に新しいことを学ぶ姿勢は大切です。でも、目からウロコがいくら落ちても行動は変わりません。
これを研修の罠と呼んでいます。
知識や感動だけでは業績に結びつきません。それらをきっかけに行動変容まで引き起こす仕組みが必要です。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる! リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.39 )
【引用おわり】
研修会で学んできたことが、職場内で研修通りにはいかない。職場内の複雑な随伴性が、思いのほか研修内容と齟齬をきたす結果になるためだ。それで、結局はうまくいかずあきらめてしまい、今まで通りのやり方になってしまう。なんら研修の成果は生かされない。研修の罠に陥ってしまっているのだ。
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