2023年11月28日火曜日

島宗リーダー本64「具体性テスト」

 ビデオクリップ法で、行動化するには、まず死人テストをパスする内容のものでなければならない。死人にもできることは、行動でないからだ。「~しない」は「~する」という表現に書き換える必要がある。さらに、誰もが明確に思い浮かべられる行動であることだ。その内容について、島宗リーダー本による第64回目の引用である。

【引用はじめ】

 書き出した文章を誰か他の人に読んでもらい、その行動を実際やってもらうのが具体性テストです。ビデオクリップ法で思い浮かべたのと同じ行動が実行されるかどうか確かめます。

 たとえば、「チームのメンバーに積極的に話しかける」と書いていたとします。ビデオクリップ法でイメージしたときには、勤務時間中に自分のデスクでPCに向かって作業をしている部下のところまで歩いて行き、「どう?仕事順調?」と声をかける場面を思い浮かべたかもしれません。

 でも、「チームのメンバーに積極的に話しかける」という文章だけを読んで、他の人が同じシーンを思い浮かべるとは限りません。人によっては、昼休みに一緒に食事をしているときに趣味の話をする行動をイメージするかもしれません。

 具体性テストは、できるだけ客観的に行動化するための方法です。部下の増やしたい行動、減らしたい行動は、誰にでも同じよう理解でき、伝えられるように定義しましょう。

(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる! リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.41~p.42 )

【引用おわり】

 「具体性テスト」は、誰もが同じ行動を理解できるようにするのだ。別の解釈が成り立たないようにすることである。ビデオクリップ法により、実在の人物がやっている姿がわかることである。「具体性テスト」によって、それがしっかりと目に浮かぶようにするのだ。 

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