中田さんが部下とのスムーズなコミュニケーションを図ろうと、介入パッケージの第三段階まで行おうとしている。それが「標的行動の練習」である。そのことについて、島宗リーダー本による第42回目の引用である。
【引用はじめ】
行動の実行を支援する方法を介入と呼びます。いくつかの方法をあわせて実施するときには介入パッケージと呼ぶこともあります。次のような介入パッケージを実施することがあります。人見知りだと思い悩んでいる中田さんの事例では、次のような介入パッケージが導入されました。
- 誰が何をしているのかを見える化する
- 誰がどこにいるのかを見える化する
- 標的行動を練習する
- 標的行動を工夫する
- 標的行動を記録し、見える化する
- 標的行動を強化する
そのうち、中田さんにとって、1番目の「誰が何をしているか」そして、次に、2番目の「誰がどこにいるか」ということが明確にして、その次には、3番目の「標的行動を練習」するのである。その内容が次のとおりである。
"さりげなく"部下に話しかける練習を、実際にできるようになるまでロールプレイを続けました。業績一覧リストと座席表を使い、実名を呼んで練習したこと、部下からの反応をいくつか想定してそれぞれのケースに対応した練習をしたことなどです。中田さんが不安なく、ぎこちない様子を見せずに自然に振る舞えるまで、練習しました。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる! リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.32~p.33 )
【引用おわり】
ロールプレイによって、中田さんは部下との接し方を練習した。自然な形で名前を呼んで、声がけできるようにするまで練習したのである。部下との自然な接し方ができるようにするのは、事前の練習は中田さんにとって、不安を取り除くためには重要だ。
0 件のコメント:
コメントを投稿