中田さんは、人見知りと自らを思っていて、部下との話などスムーズにできないと悩んでいた。人見知りといった性格でとらえていては、問題を解決するのは難しい。それより、具体的な行動に着目して、その行動を変えるような手立ての工夫をすべきである。そのことについて、島宗リーダー本による第38回目の引用である。
【引用はじめ】
性格でなく行動に着目することを行動化、行動化した候補から対象を選ぶことを焦点化、選んだ行動を標的行動と呼びます。
中田さんの標的行動は「さりげなく"下"に降りて部下と仕事の話をする」です。
最初は自分は人見知りだから何を話したらいいかわからないと言い訳していた中田さんも、標的行動の実行を支援する方法を検討しているうちに、だんだん納得していきました。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる! リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.31~p.32 )
【引用おわり】
中田さんは人見知りかもしれない。だからといって、部下との話がうまくできないままではリーダーとしての役割が果たせない。今、どんなことができないか、具体的な行動を見極める必要がある。"上"にあるオフィスを降りて、"下"にいる部下とさりげなく仕事の話をすることが求められている。こうしたことが、できるようにすればいい。そのような標的行動が繰り返し、スムーズにできるようにすることである。
0 件のコメント:
コメントを投稿