2024年4月2日火曜日

島宗リーダー本189「焦点化の精度を上げるNORMSテスト」

 標的行動の焦点化が適切かどうか確認するのが、NORMSテストだ。NORMSテストの1番目"N"は標的行動の具体化、2番目"O"は標的行動の観察化、3番目"R"は客観的な評価化、4番目"M"は測定の確認、5番目の"S"は行動変容を促しやすい具体化である。そうした内容について、島宗リーダー本による第189回目の引用である。

【引用はじめ】

 焦点化がうまくできているかどうかを確認するために、NORMS(ノームス)テストがあります。ただ、NORMSは科学的に厳密な概念ではありません。項目間の境界は曖昧です。OとMはどちらも似たようなことのように思えるかもしれません。どの条件がどの項目にあてはまるかを正確に分類することが目的ではなく、5つの項目に照らすことで、焦点化の精度を上げることが目的です。

 企業でポジィティブな行動マネジメントを推進するときには、コアとなるチームや各部署のリーダー、場合によってはその部下に至るまで共通の用語を理解して使うことが、プロジェクトを円滑に進めることに役立ちます。このような語呂合わせがあると、概念を覚えやすいし、使いやすいということです。

(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.105~p.108 )

【引用おわり】

 NORMSテストで、標的行動の焦点化がなされているかどうかを確かめる。 焦点化にとって重要な観点を教えてくれる。NORMSテストは、具体化、観察化、評価化、測定化、変容化の観点から標的行動がしっかり焦点化できているかを見極めるテストである。標的行動をNORMSテストでチェックしてみるのである。

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