上司が部下に「この書類、もっと丁寧に綴じて」と指示する。でも、その部下は上司の期待通りに綴じることができていない。そうなると、上司は部下に対して、「個人攻撃の罠」にはまりがちだ。指示通りにできてないじゃないかとなる。上司の指示の仕方が問題なことを棚に上げて。そうした内容について、島宗リーダー本による第195回目の引用である。
【引用はじめ】
上司から部下へのありがちな指示に対して、どのように改善すればいいでしょうか。
たとえば、上司からの改善前の指示が、「この書類、もっと丁寧に綴じて」とありました。
そこで、上司からの改善後の指示を次のようにしました。
「この書類、四隅がずれないように正確に揃え、ステープラーで左上1か所に紙の縁から1cmのところで止めて下さい」
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.110)
【引用おわり】
書類の綴じ方なんて大したことないと思うかもしれない。やはり、統一的に書類が綴じられていれば、それだけでもしっかりした組織だという印象になるはずだ。「神は細部に宿る」とも言う。上司も部下に対する指示が明確であれば、互いの軋轢も生ずることはないはずだ。
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