上司が部下に「企画のしかた」を指示する。ところが、その部下は上司の期待通りの企画のしかたで提出してこない。そうなると、上司は部下に対して、「なんだこんな提出のしかたは」とつい怒ってしまう。上司の指示のしかたが問題だったと考えることもなく。そうした内容について、島宗リーダー本による第196回目の引用である。
【引用はじめ】
上司から部下へのありがちな指示に対して、どのように改善すればいいでしょうか。
たとえば、上司からの改善前の指示が、「企画というのは、もっとよく考えてから提出してね」とありました。
そこで、上司からの改善後の指示を次のようにしました。
「企画を出すときには、案を2つか3つ作り、それぞれの長所と短所を考え、根拠となる資料を補足として用意し、1つの表に案を比べやすいようにして提出してね」
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.110)
【引用おわり】
ただ、「企画出してね」とか「よく考えた企画にしてね」と上司が部下に指示したら、期待通りの企画が提出されることはまれと思うべきだ。特に、慣れていない部下にとって、どんな風に企画を提出すればいいか分からないまま自分なりのものを提出するだろう。それが上司の気に入れるものでないことが多くなるのは当然である。企画するとはこういうことだと、明確に指示しないと。
0 件のコメント:
コメントを投稿