行動の自発頻度を高めるには、行動の直後に好子を随伴することである。行動の直後とはどれぐらいを指すのか。そうした内容について、島宗リーダー本による第214回目の引用である。
【引用はじめ】
好子を随伴する行動の直後というのは数秒以内のことです。それ以降とは、1時間後から半日後、あるいは1週間後や1か月後、数か月後のことです。
営業行動の例では、営業ノートにチェックリストをあらかじめ印刷しておき、標的行動を実行した直後にチェックして好子を出現させることも可能です。
終業時に上司に報告し、上司から賞賛をもらうのは遅延後ですが、それでも売上よりは早いタイミングで出現します。
長く遅延する好子を使うときには、それまでの時間経過をつなぐ、こうした中継的な好子を設定することが有効です。売上のような経営目標の達成につながる標的行動を焦点化し、標的行動の達成が中継的な好子になるように設計するのです。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.117~p.118)
【引用おわり】
標的行動を高めるためには、好子を随伴するタイミングが重要である。タイミングとは「即時性」ということだ。数秒以内、遅くとも「60秒ルール」に従うことである。それが難しいときには、中継的な好子を工夫する。
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