2024年4月6日土曜日

島宗リーダー本193「文書の校正」の指示

 上司が部下に対して、指示するのがあいまいだと、部下も上司が期待した通りには行動してくれない。そのため、上司は部下が指示どおりに行動しないと、ダメだと決めつけてしまう。それが「個人攻撃の罠」だ。そうした内容について、島宗リーダー本による第193回目の引用である。

【引用はじめ】

 上司から部下へのありがちな指示に対して、どのように改善すればいいでしょうか。

 たとえば、上司からの改善前の指示が、「この報告書、できるだけ早く校正して下さい」とありました。

 そこで、上司からの改善後の指示を次のようにしました。

 「この報告書、明日の正午までに校正して下さい」 (他にも)「校正したファイルをメールで送って下さい」「Wordの文章校正で警告がでなくなってから」など。

(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.110)

【引用おわり】

 「報告書を早く校正して」と上司が部下に指示しても、すぐには部下が校正を持ってこない。上司が期待した通りに部下が行動しないことに困っている。こうなったのは、上司の明確な指示がないからである。指示をいつまでと、しっかり伝えてその通りできなかったら、もう一度要求し、できたら褒めるなどする必要がある。部下に対する「個人攻撃」でなく、上司の伝え方など変えることが大事である。

0 件のコメント:

コメントを投稿