上司が部下に対して、指示するのがあいまいだと、部下も上司が期待した通りには行動してくれない。そのため、上司は部下が指示どおりに行動しないと、ダメだと決めつけてしまう。それが「個人攻撃の罠」だ。そうした内容について、島宗リーダー本による第193回目の引用である。
【引用はじめ】
上司から部下へのありがちな指示に対して、どのように改善すればいいでしょうか。
たとえば、上司からの改善前の指示が、「この報告書、できるだけ早く校正して下さい」とありました。
そこで、上司からの改善後の指示を次のようにしました。
「この報告書、明日の正午までに校正して下さい」 (他にも)「校正したファイルをメールで送って下さい」「Wordの文章校正で警告がでなくなってから」など。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.110)
【引用おわり】
「報告書を早く校正して」と上司が部下に指示しても、すぐには部下が校正を持ってこない。上司が期待した通りに部下が行動しないことに困っている。こうなったのは、上司の明確な指示がないからである。指示をいつまでと、しっかり伝えてその通りできなかったら、もう一度要求し、できたら褒めるなどする必要がある。部下に対する「個人攻撃」でなく、上司の伝え方など変えることが大事である。
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