行動が変わるような随伴性が設定されていなければ、行動を変えようがない。行動とその直後の状況の関係という随伴性が効果的でなければ、行動は変わらないのである。そうした内容について、島宗リーダー本による第207回目の引用である。
【引用はじめ】
上司は先行事象を明確化し、標的行動を焦点化しました。そして売上目標を達成した部下を賞賛することで、標的行動を強化しようとしたのです。ところがこれでは標的行動は強化されません。標的行動と後続事象の随伴性が、塵も積もれば山となる型もしくは、天災は忘れた頃にやってくる型だからです。上司からの承認も、売上目標の達成とシンクロしているので同じです。
売上目標を設定したことで、目標達成が自動的に強化になると思い込んでしまったところが落とし穴で、実はその随伴性は元々存在し、効果のない随伴性だったのです。
行動は変わるはずはありません。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.115)
【引用おわり】
売上目標が達成するまでに時間がかかり過ぎたり、達成するまでの確率が低かったりするものであれば、売上目標の達成は望めない。売上目標の達成が可能な随伴性を設定しなければならない。
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