標的行動を焦点化したからといって、行動の直後の結果を変えてなければ、行動は思った通りには変化しない。それは、行動した直後の状況を変えるという随伴性が変えてないからである。そうした内容について、島宗リーダー本による第205回目の引用である。
【引用はじめ】
ポジィティブな行動マネジメントに関する研修やコンサルテーションをしていると「随伴性を変えたのに行動が変わりません」という人があらわれます。
話を聞いてみると、随伴性を変えたつもりで、実は変えていないということが多いのです。
たとえば、チームで売上目標を話し合って明確化したところまではいいのですが、強化はどうしたのですかと尋ねると「売上の増加とその承認が好子です」という答えが返ってくるようなケースです。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.114)
【引用おわり】
標的行動を焦点化すれば、行動を変えることができると誤解する場合がある。それだけでは行動を変化させるには不十分である。行動とその直後の状況を変化させる必要があるのだ。それが随伴性を変えるということである。標的行動を焦点化したから大丈夫という誤解がある。それだけでは、随伴性を変えたことにはならないのである。
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