ポジティブな行動マネジメントを計画するにあたって、MAKE-IT(メイク・イット)モデルがある。それには4ステップあり、段階を踏んだ計画作成が必要なのだ。まず、ステップ1では、重要な指標の選択であり、ステップ2では、指標の改善である。そうした内容について、島宗リーダー本による第349回目の引用である。
【引用はじめ】
全米でも有数の、世界各地に製油所を展開しているグローバル企業に対するコンサルテーションのケースが次のとおりです。
ステップ2におけるMAKE-IT Realの段階では、これまで製油所にあるすべての加熱炉全体の燃費しか算出されていなかった指標を、炉ごと、シフトごとに計算することにしました。そのシフトに、その炉を調整していた技師と主任から編成されるチームの行動がそのまま直結する指標に変えたのです。
そして、個々の炉の燃費を調べたり、見える化したり、(折れ線グラフで傾向を判断したり)、それによって炉の調整したりするなど、燃費を向上させるためにすべき行動を書き出し、まだ学習できていなかった行動についてコーチングを実施しました。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.179)
【引用おわり】
MAKE-IT Realのステップ2では、「重要な指標の改善につながる標的行動の特定」を行った。改善すべき指標は、個々の加熱炉の燃費の調整である。それがどうなっているか、今まで算出されていなかった指標を計算したのである。
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