企業合併や買収によって、問題が生じたりしたらなんのために苦労したのかとなってしまう。企業の業績が下がる結果になったとしたら、大損害ということになる。難しい問題に適切に対処して、成功に導く方策が必要である。そうならない、そうした内容について、島宗リーダー本による第354回目の引用である。
【引用はじめ】
企業の合併や買収については、混乱状態のまま移行することで、元の会社ごとの派閥ができあがったり、社員間に信頼関係ができにくくなったり、あげくの果てには攻撃や妨害行動が見られるようになったりするのです。
事前の経営分析からは完璧に見えた案件が思いの外つまずく原因がここにあります。同時に、M&Aを成功を導く鍵もここにあるということになります。
つまり、企業風土や社風といった漠然とした要因を、社員の仕事ぶりを観察したり、聞き取りやアンケートを用いた調査を事前に行うことで、合併後に問題となりそうな随伴性の違いとして見える化することが第一歩になります。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.181)
【引用おわり】
そもそも互いに異なる企業同士が合併するのである。その異なるものとは何かを明らかにすることが重要である。単なる企業風土の違いなどという不明確なものでなく、それぞれの社員の行動のしかたの違いなどを明確にすることである。その違いをどうすり合わせるかである。
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