企業の合併や買収といったM&Aによって、事業の成長をねらうにしても、容易にはいかない面がある。事前に多くの問題点を洗い出して検討するのだが、想定とは異なる様々な問題が生ずる。行動マネジメントによる支援が要になるものの一つである。そうした内容について、島宗リーダー本による第362回目の引用である。
【引用はじめ】
事業規模が1兆5千万円を超えるM&Aでも、その成功の鍵は行動にあります。大手食品会社が自社の事業の一部を競合他社に全額株式交換で譲渡し、その事業をさらに成長させることで利益を上げた事例があります。
M&Aの案件では経営や財務に関する検討が優先され、行動のマネジメントは後回しにされがちです。この事例では、行動マネジメントの支援による事前からの周到な準備により、円滑な移行が実現しました。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.185)
【引用おわり】
企業同士の統合では、異なる社風や文化が妨げになることが多い。それを乗り越えるには、互いが認められるような行動ができるようにすることである。行動の随伴性をいかにするかにかかってくる。
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