2024年9月14日土曜日

島宗リーダー本351「成功を続ける介入」

 ポジティブな行動マネジメントを計画するにあたって、MAKE-IT(メイク・イット)モデルを活用する。それには、段階を踏んだ計画作成が必要となる。まず、ステップ1では、重要な指標を選択し、ステップ2では、その指標の改善をする。ステップ3では、その指標に対する行動の強化を行う。ステップ4では、その指標となる標的行動が維持できるようにしなければならない。そうした内容について、島宗リーダー本による第351回目の引用である。

【引用はじめ】

 どんなに成功した取り組みでも、一段落すると、"マンネリ化"を理由に止めてしまうことがあります。導入当時の担当者やスタッフが配置転換などでいなくなることも要因です。当然、標的行動は元に戻り、業績もそれに応じて悪化します。そして一から新しい解決策を模索することになります。

 ステップ4となるMAKE-IT Last はこのような後戻りや悪循環を防ぐための考え方です。成功した介入を、成功を維持しながら継続するために、介入を行う行動が通常業務の中で強化されるように随伴性を設定します。事業計画や年度計画に組み込んだり、勤務評定の対象となる項目に入れ込んだり、日報や週報の定型書類に項目を含めたりしていきます。

 一度の成功で終わらせず、成功を続けるところまでをサポートするのです。

(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.180)

【引用おわり】

 業績を向上し続けるためには、それなりの介入が必要だ。標的行動が維持するような随伴性を設定するのである。 

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