ポジティブな行動マネジメントを計画するにあたって、MAKE-IT(メイク・イット)モデルには4ステップあり、段階を踏んだ計画作成が必要なのだ。まず、ステップ1では、重要な指標の選択であり、ステップ2では、指標の改善であり、ステップ3では、その指標に対する行動の強化を行ったのである。そうした内容について、島宗リーダー本による第350回目の引用である。
【引用はじめ】
全米でも有数の、世界各地に製油所を展開しているグローバル企業に対するコンサルテーションのケースが次のとおりです。
ステップ3におけるMAKE-IT Happenの段階では、標的行動のチェックリストを使ってチームのメンバーそれぞれが自らの実行を記録し、報告し合いました。また、燃費をさらに向上させる方法を見つけるための話し合いも継続しました。
これらの取り組みにより、標的行動の実行率は3か月で当初の70%から100%にまで増加しました。これに伴い炉の燃費も改善され、1年たたないうちに3億円近いコストが削減されたそうです。
しかし、どんなに成功した取り組みでも、一段落すると、"マンネリ化"を理由に止めてしまうことがあります。導入当時の担当者やスタッフが配置転換などでいなくなることも要因です。当然、標的行動は元に戻り、業績もそれに応じて悪化します。そして一から新しい解決策を模索することになります。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.180)
【引用おわり】
業績向上のため、重要な指標の選択、その指標の改善、さらにはその行動指標の強化を行った。MAKE-ITモデルを適切に活用することで、業績を向上することができた。しかし、そうしたことを継続できなくなると、業績も低下する可能性があることを忘れてはならない。
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