2019年10月12日土曜日

教える相手を知る力

 専門の支援者を育てる話の42回目。
 支援者として「豊かな人間性」を支える専門スキルを培うには、「教える相手を知る力」が大事だ。

 そのことに関して、川村隆彦氏(2006年)は次のように主張する。

 【引用はじめ】

 相手に心からの関心を示すことは、教える力のなかで最も重要な力である。
 支援者としてこのことを理解しないと、どんなにすばらしい原則をもってしても、相手の心を開き、成長させることはできない。

 相手を知るとは、相手の今だけを知るのではありません。
 相手が将来なりうる姿について知らなければなりません。
 つまり、相手の将来を見通すビジョンが必要です。 
   
 (川村隆彦著「支援者が成長するための50の原則」p.204、2006年、中央法規出版刊)

 【引用おわり】

 支援者が利用者等に対して、「教える」といった支援を行うには、相手をよく知ることである。
 そんなこと当然と思うかもしれない。
 それがよくなされていないことが多く、利用者との関係に支障きたしたりする。
 利用者の今を知るのみでは足りない。
 将来こうありたいことも含めたことをしっかり把握しなければならない。
 

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