2019年10月4日金曜日

社会資源の開拓

 専門の支援者を育てる話の34回目。
 「豊かな人間性」を支える専門スキルとして「社会資源の開拓」が大事となる。
 
 そのことに関して、川村隆彦氏(2006年)は次のように主張する。

 【引用はじめ】

 利用者のために、必要だと感じるサービスが、いつも私たちの手の届く所にあるとは限らない。
 そんなとき、私たちは「難しい」とあきらめるのではなく、つくりださなければならない。
 社会資源は、地域のなかに埋まっているものであり、そこへ出かけて掘り当てるのは、支援者の仕事だ。
 今、私たちが手にしているあたりまえのサービスも、これまでつくり上げてきたものだと気づくならば、この働きを受け継ごうという気持ちが高まるだろう。

 支援者として、利用者と地域社会、双方を結びつけるために、積極的に地域に出て社会資源を探そう。
 そうした姿勢が不可能を可能にするのだ。 
  
 (川村隆彦著「支援者が成長するための50の原則」p.145、2006年、中央法規出版刊)

 【引用おわり】

 利用者に合ったサービスとは何か。
 実情に合ったものになっているかどうか常に問いながら、支援のあり方を考慮することである。
 それがより良いサービスにつながる。
 そのためには、現状に満足していてはだめだ。
 地域を見渡して広くより良いサービスがないか探すことである。
 今まで埋もれて気づかなかった社会資源を見出すことができる。
 それを使ってより良いサービスを創り出すことだってできる。

 

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