専門の支援者を育てる話の34回目。
「豊かな人間性」を支える専門スキルとして「社会資源の開拓」が大事となる。
そのことに関して、川村隆彦氏(2006年)は次のように主張する。
【引用はじめ】
利用者のために、必要だと感じるサービスが、いつも私たちの手の届く所にあるとは限らない。
そんなとき、私たちは「難しい」とあきらめるのではなく、つくりださなければならない。
社会資源は、地域のなかに埋まっているものであり、そこへ出かけて掘り当てるのは、支援者の仕事だ。
今、私たちが手にしているあたりまえのサービスも、これまでつくり上げてきたものだと気づくならば、この働きを受け継ごうという気持ちが高まるだろう。
支援者として、利用者と地域社会、双方を結びつけるために、積極的に地域に出て社会資源を探そう。
そうした姿勢が不可能を可能にするのだ。
(川村隆彦著「支援者が成長するための50の原則」p.145、2006年、中央法規出版刊)
【引用おわり】
利用者に合ったサービスとは何か。
実情に合ったものになっているかどうか常に問いながら、支援のあり方を考慮することである。
それがより良いサービスにつながる。
そのためには、現状に満足していてはだめだ。
地域を見渡して広くより良いサービスがないか探すことである。
今まで埋もれて気づかなかった社会資源を見出すことができる。
それを使ってより良いサービスを創り出すことだってできる。
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