2019年10月3日木曜日

効果的な危機介入

 専門の支援者を育てる話の33回目。
 「豊かな人間性」を支える専門スキルとして「危機に遭遇した時のあり方」が大事となる。
   特に、効果的な危機介入がいかにあるべきかということである。
 そのことに関して、川村隆彦氏(2006年)は次のように主張する。

 【引用はじめ】

 危機に効果的に介入するためには、何より、素早さが求められる。
 すぐに人々のもとへ駆けつけ、彼らが目の前で起きている現実を認識できるよう助ける。
 そして、その後、彼らから表出されるさまざまな感情を受け止めながら悲嘆作業を進める。
 また情緒的に弱められている彼らを支えるために、可能なかぎり人的・物的資源を与えようとする。
 危機介入は、通常、最初の6週間程度の集中的なかかわりを指し、その後は、長期的な支援へと切り替えられる。
  
 (川村隆彦著「支援者が成長するための50の原則」p.135、2006年、中央法規出版刊)

 【引用おわり】

 危機に際しては、できるだけ素早い対応が必要だ。
 支援者ができるスピーディな援助である。
 拙速的なことであってもないよりはいい。
 まず、援助の手を差しのべることである。

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