2019年10月26日土曜日

性格は行動の原因ではない

 リーダーの行動は、組織の業績に大きく影響する。
 この場合、リーダーの性格が行動を決定していると誤解しがちだ。
 そうした誤解が個人攻撃の罠に陥ってしまう。
 そのことに関して、島宗理氏は、「性格は行動の原因ではない」と、次のように述べる。
 島宗理氏のリーダー論からの第10回目の紹介である。

 【引用はじめ】

 性格はそう変わるものではありません。
 「場面や状況によって変わりにくい行動の一貫性」が、"性格"の定義だからです。

 性格が行動の原因だと、世の中のほどんどの人が信じ込んでいます。
 これが個人攻撃の罠を"罠"たらしめている原因です。

 性格は行動の原因ではありません。
 行動の傾向をまとめて表現したものが性格なのです。 
   
 (島宗理著「リーダーのための行動分析学入門」p.30、2015年、日本実業出版社刊)

 【引用おわり】

 リーダーの性格を問題視して、解釈することが多い。
 事業所の業績が上がらないのは、リーダーの性格があんなだからだなどと言いがちだ。
 それでは、なんの解決にもならない。
 個人攻撃の罠に陥っていることに気づかない。
 性格などに原因を見出すことが誤りである。
 リーダーの行動を見つめなおしてこそ、解決を図れることに気付くべきである。

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