リーダーの行動は、組織の業績に大きく影響する。
この場合、リーダーの性格が行動を決定していると誤解しがちだ。
そうした誤解が個人攻撃の罠に陥ってしまう。
そのことに関して、島宗理氏は、「性格は行動の原因ではない」と、次のように述べる。
島宗理氏のリーダー論からの第10回目の紹介である。
【引用はじめ】
性格はそう変わるものではありません。
「場面や状況によって変わりにくい行動の一貫性」が、"性格"の定義だからです。
性格が行動の原因だと、世の中のほどんどの人が信じ込んでいます。
これが個人攻撃の罠を"罠"たらしめている原因です。
性格は行動の原因ではありません。
行動の傾向をまとめて表現したものが性格なのです。
(島宗理著「リーダーのための行動分析学入門」p.30、2015年、日本実業出版社刊)
【引用おわり】
リーダーの性格を問題視して、解釈することが多い。
事業所の業績が上がらないのは、リーダーの性格があんなだからだなどと言いがちだ。
それでは、なんの解決にもならない。
個人攻撃の罠に陥っていることに気づかない。
性格などに原因を見出すことが誤りである。
リーダーの行動を見つめなおしてこそ、解決を図れることに気付くべきである。
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