専門の支援者を育てる話の35回目。
「豊かな人間性」を支える専門スキルとして「権利を代弁する力」が大事となる。
そのことに関して、川村隆彦氏(2006年)は次のように主張する。
【引用はじめ】
真の権利擁護は、当事者に情報を提供し、彼らを権利の主体としてエンパワメントを行う。
そして当事者に、自分の権利を主張するよう働きかける。
問題に直面し、力を失った当事者の権利を擁護する支援者は、判断能力と自立度に応じて、彼らの力を高め、自分の声で主張できるように働きかける。
彼ら自身による主張が難しい場合、彼らの最善の利益を擁護できる方法を模索する。
(川村隆彦著「支援者が成長するための50の原則」p.148、2006年、中央法規出版刊)
【引用おわり】
障害者の権利が侵害されないよう支援者は全力を尽くす必要がある。
そして、障害者自身が権利を守れる力をつけることも重要だ。
障害者の権利擁護を大事にするのは、支援者にとっても権利侵害にあう可能性だってあるからだ。
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