専門の支援者を育てる話の32回目。
「豊かな人間性」を支える専門スキルとして「セルフ・エスティームを高める=人を変化させるための力」が大事となる。
セルフ・エスティームとは、「自己肯定感」とも訳される言葉である。
そのことに関して、川村隆彦氏(2006年)は次のように主張する。
【引用はじめ】
セルフ・エスティームを高める支援とは、小さな働きかけの積み重ねである。
職員の多くは、「忙しくて、利用者と話もできない」と嘆く。
しかし利用者が求めているのは、長い時間、話すことではない。
利用者の小さな努力や達成を見逃さず、ひとことに心を込めて、彼らをほめるだけでも、セルフ・エスティームを高めることができる。
(川村隆彦著「支援者が成長するための50の原則」p.127、2006年、中央法規出版刊)
【引用おわり】
支援者自身のセルフ・エスティームも必要なことは当然だ。
それがあってはじめて利用者などの支援にもそうした働きかけがなされる。
相手の問題に注目するのでなく、より良い態度に目配りする。
そうしたことを継続することが重要である。
0 件のコメント:
コメントを投稿