リーダーの行動は、組織の業績に大きく影響する。
この場合、リーダーの特性を問題にすることが多い。
しかし、それだけに注目していては、うまくいかない。
そのことに関して、島宗理氏は、「個人攻撃の罠」について、次のように述べる。
島宗理氏のリーダー論からの第9回目の紹介である。
【引用はじめ】
リーダーシップは、人となりとして語られがちです。
ところが、性格や能力など、個人の特性のみに目をむけていると、うまくいかないときにその人を責めるしか手がなくなります。
業績が思うように上がらないときに、上司や部下の性格や能力を問題視するだけで、解決のための工夫をしなくなってしまう。
これを、「個人攻撃の罠」と呼びます。
この罠から抜け出すには、個人の特性ではなく行動、そして行動を引き起こし、継続させる環境づくに、視点を180度転換する必要があります。
(島宗理著「リーダーのための行動分析学入門」p.28、2015年、日本実業出版社刊)
【引用おわり】
リーダーなどの性格や能力を問題にするだけでは、問題解決にはつながらない。
そのために、問題解決を図る適切な行動をいかに引き出すか、その工夫をしなくなる。
個人の問題としてとらえてはなんら発展を促せない。
個人を攻撃するのでなく、問題解決につながる行動のあり方は何かを注視するのである。
我々は安易に個人攻撃をしがちであることに気づかなければならない。
「個人攻撃の罠」に陥らないことに留意する必要がある。
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