2019年10月30日水曜日

行動そのものはコスト

 リーダーの行動は、組織の業績に大きく影響する。
 リーダーによる適切な行動によって、職員が成果を出せる行動を生み出すようにしなければならない。
 ただ、行動もコストだということを忘れてならない。 
 そのことに関して、島宗理氏は、「行動そのものはコスト」であると、次のように述べる。
 島宗理氏のリーダー論からの第14回目の紹介である。

 【引用はじめ】

 行動そのものはコストです。
 たとえば、売り上げるために、営業会議をどれだけたくさん開いても、こうした行動はコストです。
 行動するということは投資することです。
 投資に見合うリターンがなければ、またコストを超えるプロフィットがなければ、マネジメントしての収益は赤字に転落してしまいます。

 機会損失も生じます。
 ある行動をしているときに(例:会議に出席している)、他の行動ができなくて(例:顧客と商談する)、受注する機会を逃しているのなら、機会損失が生じていることになります。

 部下の様々な行動から成果を生み出す行動を絞り込むことも、リーダーの重要な役割です。   
   
 (島宗理著「リーダーのための行動分析学入門」p.49、2015年、日本実業出版社刊)

 【引用おわり】

 行動も投資であり、それに見合うリターンがなければその行動は問題である。
 適切な行動こそ必要である。
 それが行動の焦点化なのだ。
 むやみに会議を増やすなどの行動をしても、利益につながらなければなんにもならない。

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