リーダーの行動は、組織の業績に大きく影響する。
そのことに関して、島宗理氏は、「リーダーシップのリスクと可能性」について、次のように述べる。
島宗理氏のリーダー論からの第8回目の紹介である。
【引用はじめ】
リーダーの行動は業績を飛躍的に伸ばす可能性がある一方で、会社に取り返しのつかないダメージを与えることもあります。
強い口調で指示を出し、目標を達成しないときやミスがあったときに怒りをあらわにすることで、部下の行動を統率する上司もいる。
そのことで一時的に高い業績で実現したとしても、部下に不安や不満がたまり、離職者が増えたり、メンタルヘルスに不調をきたして休職者が出たりすると、そうしたコストがいずれ経営を悪化させます。
しかし、部下に優しく、慕われているのであればいいというわけではありません。
業績を上げるための部下の行動を増やせないようなら、ブラック上司に比べれば発覚しにくいものの、会社にとっては見えないリスクになります。
(島宗理著「リーダーのための行動分析学入門」p.25、2015年、日本実業出版社刊)
【引用おわり】
以上のように、リーダーの職員に対する行動のあり方で、良きにもなるし、悪しきにもなる。
組織の業績を伸ばすには、リーダーが職員の行動を適切に引き出す必要がある。
職員一人ひとりが業績を伸ばす行動ができるようにする。
それには、強制的な指示とか放任とかでなく、職員が自主・自立的に業績を伸ばす手立てである。
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