専門の支援者を育てる話の45回目。
支援者として「豊かな人間性」を支える専門スキルを培うには、「メインとサブの調和力」を理解することが重要である。
そのことに関して、川村隆彦氏(2006年)は次のように主張する。
【引用はじめ】
若いころは、主役だけがすばらしく、脇役は物足りないと勘違いしていたが、今ではそうは思わない。この二つが調和してすばらしい力となるからだ。
メインとは、物事の中心となる概念である。
サブとは、メインを支え、引き立たせる概念である。
あらゆる完成度の高いもの、美しいものには、メインとサブ、またそれらの調和力がみられる。
メインだけでも、サブだけでも不完全であり、互いが調和して完成度が高まる。
そうしたものの見方を養うならば、支援者は、物事への洞察力を高め、より完成度の高い支援とは何かを理解できる。
(川村隆彦著「支援者が成長するための50の原則」p.218&p.219、2006年、中央法規出版刊)
【引用おわり】
支援者は、利用者にとってのサブの位置付けと言っていい。
利用者をどう支え、より良い活動に導くかである。
利用者をメインとして、適切な活動を促すための支援を行うのである。
そこでは、支援者はあくまでも黒子の役目を果たすことになる。
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