職員が期待通りに働いてくれない。働かないのは、やる気がないから、能力がないからと考えてしまう。
舞田氏は行動の問題をやる気がないといった心の問題としてとらえることを「医学モデル」として、次のように指摘する。
舞田氏による著書の紹介は第7回目である。
【引用はじめ】
熱が出たり、咳が止まらなくなったり、痛みがあるなど、身体の具合が悪いときの原因は身体の中で起きている異変にある。
それと同じように、行動の問題が起きたとき、多くの人は、やる気、能力、意識、意欲のように、心の中に原因があると考える。これが医学モデルである。
身体の中の変調が原因で病気の症状が現れるように、心の中の問題が原因で行動に問題が起こると考えるわけである。
(舞田竜宣+杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.14~p.15、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
行動に関する問題をやる気といった心の問題として考えることが多い。
やる気といった解釈で行動を変えることができるだろうか。
職員に「もっとやる気を出せ」を言ったからといって、行動を変えることは難しい。
行動の問題を心の中に原因を見出そうすることが方向性を見失っているのだ。
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