医学モデル(行動の原因は心の中にあるとする行動観)によって、行動の問題を考えるデメリットは何か。
舞田氏は「医学モデルの弊害」について、次のように2点指摘する。
舞田氏による著書の紹介は第9回目である。
【引用はじめ】
医学モデル(行動の原因は心の中にあるとする行動観)を使って行動の問題の原因を見つけようとすることには、二つの弊害がある。
一つは、循環論にはまり、本当の原因を見つけられないことだ。
二つ目は、他人のことにせよ、自分のことにせよ、行動を心や性格で説明しようとすると、結局最後は個人攻撃の罠になって、肝心の問題が解決しないからである。
(舞田竜宣+杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.15~p.16、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
医学モデルで、行動の問題をとらえると本当の原因を見つけられず、解決にいたらないのである。
循環論(言葉の言いかえ)に終始し、個人攻撃の罠(批判)にはまってしまう。
問題解決を妨げる結果にしかならない。
0 件のコメント:
コメントを投稿