2019年12月24日火曜日

医学モデルの弊害

 医学モデル(行動の原因は心の中にあるとする行動観)によって、行動の問題を考えるデメリットは何か。
 
 舞田氏は「医学モデルの弊害」について、次のように2点指摘する。  
 舞田氏による著書の紹介は第9回目である。

 【引用はじめ】

 医学モデル(行動の原因は心の中にあるとする行動観)を使って行動の問題の原因を見つけようとすることには、二つの弊害がある。
 一つは、循環論にはまり、本当の原因を見つけられないことだ。
 二つ目は、他人のことにせよ、自分のことにせよ、行動を心や性格で説明しようとすると、結局最後は個人攻撃の罠になって、肝心の問題が解決しないからである。 
 
  (舞田竜宣+杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.15~p.16、2008年、日本経済新聞出版社刊)

 【引用おわり】

 医学モデルで、行動の問題をとらえると本当の原因を見つけられず、解決にいたらないのである。
 循環論(言葉の言いかえ)に終始し、個人攻撃の罠(批判)にはまってしまう。
 問題解決を妨げる結果にしかならない。
 

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