リーダーの行動は、組織の業績に大きく影響する。
リーダーは職員が適切な行動をしないと、あいつはやる気が能力がないと、ついつい言いがちである。リーダーの職員に対する指示とか、教え方などの問題を職員に転嫁している。「個人攻撃の罠」にはまっている。
そのことについて、島宗理氏は、「個人攻撃の罠にはまったらどうするか」について、以下のように指摘する。
島宗理氏のリーダー論からの第43回目の紹介である。
【引用はじめ】
個人攻撃の罠にはまっているときには、こぼしている愚痴を頼りに発想を転換します。
態度や性格について愚痴っていたら、部下にやって欲しいこと、やって欲しくないことを、具体的な行動として書き出します。
知識について愚痴っていたら、どのような情報をどのようにすれば伝えられるか考えてもらいます。具体的には、指示、資料、マニュアルなどを見直します。
能力について愚痴っていたら、何をどうすれば教えられるか考えてもらいます。具体的には、練習やコーチングなどを見直します。
やる気について愚痴っていたら、何をどうすれば動機づけられるか考えてもらいます。
(島宗理著「リーダーのための行動分析学入門」p.166~p.167、2015年、日本実業出版社刊)
【引用おわり】
愚痴る前にやるべきことがある。「個人攻撃の罠」にはまっていると認識したら、逆転の発想を用いて、リーダーとしてやるべきことを具体的に書き出すのだ。職員がやってくれそうなことを。
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