2019年12月23日月曜日

医学モデル=行動の原因は心の中にあるとする行動観

 職員が期待通りに働いてくれない。そうしたとき、その原因をどこに求めるか。
 
 舞田氏はやる気がないなどの「医学モデル=行動の原因は心の中にあるとする行動観」で説明することが多いと、次のように指摘する。  
 舞田氏による著書の紹介は第8回目である。

 【引用はじめ】

 ◎ 医学
   原因 ウィルス(体の中)→症状 発熱、咳。
   原因 内出血(体の中) →症状 青あざ
   原因 乳酸(体の中)  →症状 筋肉痛
   原因 ノロウィルス(体の中)→症状 嘔吐
 ◎ 医学モデル=行動の原因は心の中にあるとする行動観
   原因 やる気(心の中)→行動 仕事をする
   原因 外向的(心の中)→行動 上手なコミュニケーション
   原因 責任感(心の中)→行動 期日に間に合わせる
   原因 弱い意志(心の中)→行動 禁煙中に喫煙する  
 
  (舞田竜宣+杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.15、2008年、日本経済新聞出版社刊)

 【引用おわり】

 行動の原因を心の中に求めることが多い。
 やる気がないから、仕事をしないのだと言う。
 それでは、やる気が起きれば仕事をすることになるはずだ。
 仕事をするようになる、やる気はどうすれば起きるのか。
 そこで行き詰まってしまう。
 いくら心の中のやる気を叱咤激励しても、仕事をすることにはならない。
 心の悩みに惑わされてしまう。俺はだめだなあとなんてなってしまう。

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