私たちは行動の問題を経験や勘で解決しようとしてきた。
それでは、行き当たりばったりの傾向が強かった。
そこで、舞田氏は「行動を科学的な手法で解明」する方法があると、次のように述べる。
舞田氏による著書の紹介は第13回目である。
【引用はじめ】
自己実現、給料、昇進が働くことの動機づけにならないとしたら、どうやって社員がいきいきと働けるような会社を作れるのだろうか。行動を真に制御する直後の結果とはいったい何なのか。
人々は、直面する問題を解決するために、試行錯誤の経験を通して効果的に人を動かす手法を編み出してきた。しかし、経験や勘、あるいは名人芸に頼って個別の問題を対症的に解決するのではなく、科学的に確かめられた原理を、体系的かつ一貫性をもって実践する方法がある。
(舞田竜宣+杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.17、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
行動を直接制御する方法は、自己実現といった単なる仮説で解釈しても役に立たない。
また、経験や勘、名人芸でもうまくいくこともあるが、失敗することもある。
もっと科学的な手法を用いることが理にかなっている。
それが行動分析学を応用する手法なのである。
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