2020年1月16日木曜日

4つの基本随伴性

 行動の原因を理解するときは、随伴性がどのようになっているか。
 ダイアグラムを書くとわかりやすい。

 それについて、舞田氏は、「4つの基本随伴性」があると、次のように述べる。 
 舞田氏による著書の紹介は第32回目である。

 【引用はじめ】

 「4つの基本随伴性」とは、好子出現の強化、好子消失の弱化、嫌子出現の弱化、嫌子消失の強化である。
 行動の原因を理解するには、次のようにどの随伴性で制御されているか判断する。
  1. 行動は「強化」されているのか、「弱化」されているのか判断する
  2. 直前から直後の変化は「出現」か、「消失」か判断する
  3. 出現もしくは消失したものが、「好子」か「嫌子」か判断する
これで、現在繰り返される行動、逆にしなくなった行動が、どのように随伴性に制御されているか明らかになり、同時に対処の方法が見えてくる。
 行動は随伴性で制御されているのだから、行動を変えるには随伴性を変えればよい。
  
  (舞田竜宣+杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.54~p.55、2008年、日本経済新聞出版社刊)

 【引用おわり】

 「4つの随伴性」で行動を見れば、行動がいかに制御されているか、よくわかる。
  1. 好子が出現すると強化
  2. 好子が消失すると弱化
  3. 嫌子が出現すると弱化
  4. 嫌子が消失すると強化
行動が繰り返されるか、それともその行動をしなくなるかがわかるのである。

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