ミーティングにおいて、職員が消極的な発言をすると、リーダーは笑顔をやめた。
今までの笑顔という好子をなくしたのである。
それについて、舞田氏は、「好子がなくなると行動はどうなるのか」を以下のように述べる。
舞田氏による著書の紹介は第25回目である。
【引用はじめ】
職員から消極的な発言が飛び出したとたん、リーダーは、それまでの笑顔をさっと消した。消極的な発言の直後に、「笑顔あり」から「笑顔なし」に状況が変化する。つまり、消極的な発言に対しては、直前にあった好子(ここでは笑顔)を消失させたのである。その結果、職員の消極的な発言は抑制された。直前から直後の状況の変化によって、行動が抑制されることを、専門用語で弱化という。
(直前) 「リーダーの笑顔あり」
→(行動) 「職員が消極的な発言をする」
→(直後) 「リーダーの笑顔なし」
(舞田竜宣+杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.35~p.36、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
今まで笑顔だったリーダーは、職員が消極的で後ろ向きの発言を発した直後に笑顔を消した。
そうすると、しだいに職員の消極的発言は減っていく。
笑顔という好子を行動の直後になくすと、消極的発言という行動が抑制される。
これが、弱化という働きである。
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