嫌子とは、「行動の直後に出現すると行動を減らす刺激やできごと」である。
叱責、嫌み、無視、体罰などの相手の嫌がることをすることだ。
これを多用すると、さまざまな副作用を引き起こす。
それについて、舞田氏は、「嫌子を与える人間を避ける」ようになると、次のように指摘する。
舞田氏による著書の紹介は第35回目である。
【引用はじめ】
嫌子を与えるような人のそばには、誰だって近づきたくない。良好な人間関係を育むことは難しくなり、部下も進んで教えを乞うような気にはなれず、適切な教育はできなくなる。それどころか、嫌子を与える人に対しては情動反応が起き、攻撃を生み出す危険性もある。部下からの反撃であれば生命の危険はないだろうが、相手次第では危険な世の中だ。
(舞田竜宣+杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.56、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
リーダーが嫌子を多用すると、職員はそのリーダーを避けるようになるのは当然である。
リーダーの叱責などには、耳をふさぎたくなる。
常にリーダーからは距離を取ろうとする。
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