皮肉な言葉を繰り返す職員は、なぜそうするのだろう。
そのことについて、舞田氏は、「人の行動は周りが作り出している」として、次のように説明する。
舞田氏による著書の紹介は第42回目である。
【引用はじめ】
人の行動は周囲の環境から得られる状況の変化によって決まる。だから、まったく意識していないだろうが、職員の皮肉な言動は、周りが作り出しているともいえるのだ。
周りの人間が職員の行動を作っているのなら、同じように周りの人間が彼の行動を変えることもできるはず。
職員の皮肉は周囲の人々が与える好子(反論)の出現で強化されていた。だから皮肉を言ってもいっさい好子が与えられなければ、皮肉は強化されない。職員が皮肉を言っても、聞こえぬふりをして、こちらは無反応を決め込めばよい。
(舞田竜宣+杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.71~p.72、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
職員の皮肉に対して、周りはついうっかり皮肉に対して言い返してしまう。
それが職員の皮肉をくり返させる。ますます、職員は皮肉な言葉を繰り返すことになる。
職員の皮肉にはまっすぐ付き合わないことである。
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