人の行動も組織の文化も変えることができる。
そうしたことを行動理論に基づいて述べてきた。
舞田氏は、「人や組織の行動が変わった暁は感動的」だと、次のように述べる。
舞田氏による著書の紹介は第147回目である。
【引用はじめ】
日本人は「変革には痛みが伴う」と平然と言い、それを我慢することを人に要求してきました。
けれど、痛いものは、本当は誰もやりたくないのです。
日本の変革が、内実としてはなかなか進まないのも、実はこうした人間心理を軽視した進め方に原因の一端があるのではないでしょうか。
ともあれ、人の行動を変え、組織を変革するのは、実際にはとてつもなく大変なことです。
自分一人で頑張っても、できることには限りがあるかもしれません。
また、組織は大物なので、簡単には動きません。
気力と知力と体力のすべてをかけても、はがゆいほどゆっくりとしか変わらないこともあるでしょう。
しかしそれでも、人や組織の行動が変わった暁というのは感動的です。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」 p.3、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
今のままではうまくいかない。
望ましい行動、新たな行動にしたいと思っても簡単にはいかない。
しかし、行動理論にのっとり実践を重ねると変えられる。
変えるべき行動を焦点化して、地道なアプローチを続けていく。
望ましい行動が自発したときに、すかさずより良い対応がなされるようにするのだ。
それが続けば確実に望ましい行動を確立することができる。
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