学生が勉強しない。子どもがテレビゲームばかりしている。タバコをやめられない。ダイエットがうまくいかない。私たちの身のまわりではこうしたことがしょっちゅうだ。うまくいかないと悩みも多い。
それについて、再び舞田本を引用して考えたい。
舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で162回目となる。
【引用はじめ】
車の調子が悪くなれば、修理工場で整備士に見てもらい、必要があれば修理したり、部品を交換する。
身体の調子が悪くなれば、医者に行き、診察を受け、薬を飲む。
場合によっては手術を受けたり、医師の指示に従って、運動療法や食事療法を行う。
それでは、人々の行動に問題が起きたらどうするか?
もちろん、社会的にも本人の心身の健康上でもきわめて重篤な問題が起きれば、カウンセラーや精神科の門を叩くこともあるだろう。
しかし、社員の働きが十分でなく業績が上がらないとか、会議で黙りこくっていて生産的な意見を出さないとか、遅刻や欠勤が多いとか、という程度の問題に、専門家の門を叩く人はまずいない。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」 p.11、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
私たちの行動でうまくいかないことをどうすれば良いか。
ただ、悩んでばかりいてもどうしょうもない。不安や不満なことばっかりになってしまう。
身体症状があればお医者さんに行く。車が故障すれば修理工場に行く。
それと同じように行動がうまくないならば、行動をコントロールする専門家に相談したらいい。
今まで、そうした専門家が一般的でなかったので、眼中にもなかった。
行動の専門家や行動にかかわる専門書をもっと活用すべきである。
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