2020年5月8日金曜日

「従いやすいルール」と「従いにくいルール」

 ダイエットや禁煙するのはなかなか難しい。
 シートベルトの着用率は罰則規定が付いたら、ほとんどするようになった。
 そこで、舞田氏は、「従いやすいルール」と「従いにくいルール」があることを次のように指摘する。 
 舞田氏による著書の紹介は第141回目である。

【引用はじめ】


 「従いやすいルール」
 一回の行動に随伴する結果が適切な大きさで、確率が高ければそのルールは従いやすい。

 「従いにくいルール」
 一回の行動に随伴する結果が小さすぎたり(累積的にしか表れない)、確率が低すぎたりするとそのルールは従いにくい。
  
 (舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」 p.3262008年、日本経済新聞出版社刊)

【引用おわり】

 ダイエットは食事制限や運動などを長期間続けなければならない。
 「ちりも積もれば山となる」ルールを守らなければならない。
 また、禁煙をすれば健康にいいと思っていてもそれがうまくいかない。
 肺がんになるかもしれないとの不安が多少あってもすぐすぐそうなるわけでないし、誰もが肺がんになるわけでもない。
 「私だけは大丈夫」ルールには従わない傾向がある。
 世の中には、「従いにくいルール」が多い。
 それを、「従いやすいルール」にする随伴性が必要だ。

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