2020年5月9日土曜日

組織文化のマネジメント

 組織文化のあり方を行動のレベルで把握することが大事だ。
 そこで、舞田氏は、「組織文化のマネジメント」によって、目指すべき組織づくりについて次のように指摘する。 
 舞田氏による著書の紹介は第142回目である。

【引用はじめ】


 私たちは日々、職場でさまざまな随伴性や随伴性を記述したルールに制御されて生きている。
 それが、組織文化と呼ばれるものの正体だ。
 組織文化というと、何か漠然として変革の手がかりがつかみにくいものに感じられる。
 しかし、ある組織の中で機能する随伴性やそれを記述したルールが、そのメンバーの行動を制御していることに気づけば、組織文化変革の糸口は見えてくる。
 目指す組織を作り上げるには、どのような行動を強化していけばよいのか。
 どのような行動を許してはならないのか。
 目指す文化を構成する行動を特定し、新たな随伴性やルールを導入すれば、組織文化は変えることができる。
 自分たちの望む方向へと、意図的・計画的に変えることができるのである。
 それが組織文化のマネジメントだ。 
  
 (舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」 p.3282008年、日本経済新聞出版社刊)

【引用おわり】

 組織文化は、その組織に属する一人ひとりの行動が作りだすものだ。
 メンバーの行動が組織の目指すものと合致することが必要である。
 そのために、メンバーの行動をいかに変容するかである。
 随伴性やルールをうまく工夫することで行動の制御を図るのである。

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