組織文化のあり方を行動のレベルで把握することが大事だ。
そこで、舞田氏は、「組織文化のマネジメント」によって、目指すべき組織づくりについて次のように指摘する。
舞田氏による著書の紹介は第142回目である。
【引用はじめ】
私たちは日々、職場でさまざまな随伴性や随伴性を記述したルールに制御されて生きている。
それが、組織文化と呼ばれるものの正体だ。
組織文化というと、何か漠然として変革の手がかりがつかみにくいものに感じられる。
しかし、ある組織の中で機能する随伴性やそれを記述したルールが、そのメンバーの行動を制御していることに気づけば、組織文化変革の糸口は見えてくる。
目指す組織を作り上げるには、どのような行動を強化していけばよいのか。
どのような行動を許してはならないのか。
目指す文化を構成する行動を特定し、新たな随伴性やルールを導入すれば、組織文化は変えることができる。
自分たちの望む方向へと、意図的・計画的に変えることができるのである。
それが組織文化のマネジメントだ。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」 p.328、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
組織文化は、その組織に属する一人ひとりの行動が作りだすものだ。
メンバーの行動が組織の目指すものと合致することが必要である。
そのために、メンバーの行動をいかに変容するかである。
随伴性やルールをうまく工夫することで行動の制御を図るのである。
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