コンプライアンス(法令・規則の遵守)がうまくいかない。
そうしたことは組織にとって大きな損失となる。
そこで、舞田氏は、「なぜ規則が守られないのか」について、次のように述べる。
舞田氏による著書の紹介は第135回目である。
【引用はじめ】
コンプライアンス(法令・規則の遵守)は今日、企業をはじめ公的団体においてもきわめて重要な課題となっている。
この課題が特にやっかいなのは、問題が起きたときには組織全体を揺るがす重大事にもなりかねないのに、問題を引き起こすのはたいていの場合、組織の中の一個人またはごく一部の人たちであるという点だ。
つまり、ひとたび出火すれば大火事になってしまうのに、火種はどこにでもありうる、という状況なわけだ。
そこで今ではどこの組織でも、行動規範をはじめとする各種の規則を作り、それを徹底させるべく研修やテストなどを行う。
にもかかわらず、あちこちの会社で問題が起きるのは、なぜなのか。
なぜ、規則は守られないのか。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」 p.318、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
組織において、コンプライアンスが守られないことがしばしば起こる。
一部の人たちが引き起こす問題が組織に大損害を与えてしまう。
この程度なら大丈夫といったことの積み重ねがいつの間にかおおごととなる。
取り返しのつかないことになるのだ。
規則をきちんと守り続けるには、どうすればよいか。
規則が守られてないことを互いに注視し、見逃さないことが必要である。
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