適切な行動を自発するのが難しい場合、補助的な刺激によって行動を促すのに、プロンプトという手法を用いる。
プロンプトには4種類のやり方がある。1 言語プロンプト、2 身振りプロンプト、3 モデルプロンプト、4 身体プロンプトである。
そのうちの言語プロンプトについて、舞田本では次のように述べている。
舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で279回目となる。
【引用はじめ】
1 言語プロンプト
言葉で促すプロンプトである。
答えがわからないとき、最初の一文字をヒントとして出したり、報告を明確に言ってもらうために、「5W1Hで言ってね」と促したりするのが、言語プロンプトである。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.206、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
例えば、発語が不十分な障害児に、リンゴを提示する。
「これなあーに?」と問いかけても答えられない。
そうした時、「リ」という一語をヒントとして言う。
それに答えて、「リンゴ」ということができたら強化する。
そのような指導のしかたを用いる。
言語プロンプトのやり方である。